2015.01.11 読響第78回みなとみらいホリデー名曲シリーズ

ワーグナーチャイコフスキー新春ガラ・コンサート

何かお正月っぽい、ガラコンサート的なゆる〜い感じの演奏会に行ってみたいと思っていました。

チラシを見て前から気になっていた読響の公演、ワーグナーあり、歌もあり、準メルクルさん評判いいし、休日に行くならみないとみらいホールが近くていいな、ということで行ってまいりました。

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前半はワーグナープログラム。

大好きなワーグナーの曲をランダムに聴けるのが楽しい。ワーグナーのオペラの序曲や前奏曲を聴くと、本当に曲が良くできているなぁと感心する(ワーグナー先生、偉そうにすみません)。オペラの中に登場する美しく印象的なモチーフを効果的に散りばめながら、最後は感動的に盛り上がって終わる。完成度がめちゃくちゃ高い。どの曲もパターンはいっしょなんだけど(^^♪

安藤赴美子さんが歌われたタンホイザーの“おごそかなこの広間よ” は、こういうお祭り的な演奏会にぴったりな曲。最初は安藤さんがワーグナー?と思ったけれど、破綻なく良く歌われていました。ドラマチックな方向にレパートリーを広げていらっしゃる様子。これからも期待したいと思います。

ローエングリンの“はるかな国” は、私のデフォルトはクラウス・フロリアン・フォークトさんなので、正直心配していました(^^; 永田さんも高く軽めな美声で、ドイツ語の発音もきれいだったし、歌い方も大げさでなく叙情的に歌われていて、楽しませていただきました。歌声脳内変換せずにすみました(笑)

さて、後半はオールチャイコフスキープログラム。

チャイコフスキーは、はまってしまいそうなのが確実(要するに好き)なので、あまり聴かないようにしてきた作曲家。したがって、あまり曲を知らない。今回の演目も、あの曲ね!と言える曲はなく、心配していました。さすがに、バレエ音楽は有名なだけに、聴いてみれば知っている曲でありましたが、後ろの2曲は知らなかったので、また新しくチャイコフスキーの曲を知ることができて良かった。

準メルクルさんの指揮は、たぶん初めてではないはずだが。見た目に反し、熱く男らしい指揮姿が印象的。紡ぎだされる音楽も、堂々としたものでした。

2015年1月11日(日) 14:00開演

会場:横浜みなとみらいホール

指揮=準・メルクル

チェロ=ダニエル・ミュラー=ショット

ソプラノ=安藤 赴美子 テノール=永田 峰雄

ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲

ワーグナー:歌劇「ローエングリン」から“はるかな国”

ワーグナー:歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」から“おごそかなこの広間よ”

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲

チャイコフスキーバレエ音楽くるみ割り人形」から

チャイコフスキーロココの主題による変奏曲 イ長調作品33

チャイコフスキー:イタリア奇想曲 作品45